あなたはわたし

大好きな彼が頑張っている姿を私はどんな気持ちで見ていたのだろう。私は、しっかりと彼の頑張る姿を見守ることが出来ていたのだろうか。心のどこかで寂しいな、嫌だなと思っていたのではないだろうか。嘘の言葉はバレる。きっと引きつった笑顔をしていただろうし、第一に言葉に感情がこもっていない。何もない空っぽの言葉。彼と四ヶ月間、実家に帰省するぐらいでしか離れたことがなかった。それ以外は毎日一緒に居たから、私のことは、私以上に知っているのかもしれない。なので、私が寂しいなと思っていたのもバレバレで、優しく接してくれた。私はそれが虚しくて、自分は何でこんなにも彼を独り占めしたがるのだろうかと考えた。私はどうしようもない子だった。結局、彼の胸の中で大泣きをしてしまったのだ。彼は宥めてくれる。私は、ただ申し訳ない気持ちになる。彼の方が、これからの将来についての不安は大きいのだろうけどヨシヨシと、小さな仔犬をペロペロと毛繕いをする母犬のように私を撫でた。甘えてはいけないの。気持ちを切り替えて、本当に彼に心のこもった応援の言葉を言えるようになったのは、彼が泣いた夜以降のことだった。彼の方がやっぱり不安だったのだ。私は彼を支える立場にならなければいけないのに、これじゃあ、ただの重荷だ。私は早く人間になりたい。その為に何か“証”が欲しい。人間になれたら、私は彼をしっかりと支えられるような気がします。なんだか、私ってとても面倒な女の子だね。ごめんなさい。