かどわかされて

眠れない夜は誰にでもある。私も最近、あまり眠れていない。原因は一人で眠るのに慣れていないからだと思う。訳あって私は今、入院をしている。驚くほど苦しい。私の身体はどうなっているんだと叫びたいくらい。病院には色々な人が来る。産婦人科がメインの病院だからか勿論、妊婦さんも赤ちゃんを多く見かけるが、何しろ多いのが中絶をする女性。これが思っている以上に多く、悲しい。パートナーの方と来る人が多いけれど責任感の無さそうな人が多い。ビーチサンダルかクロックス。産婦人科の椅子で漫画を読み、彼女を待つ。本当にひとつの命が絶えているのか分かっているのだろうか。これだけで判断するのは良くないことなのかもしれないけれど、身なりはきちんとして、そんなのも読まずに彼女を待っていて欲しい。私は入院中、そんなことを考えている。病院には、私の母と彼がお世話をしに来てくれる。子供に戻った(普段も十分子供ですが)私を、ただ優しく、愛で包んでくれるのだ。朝からつきっきりで看病してくれるのは母。ぶどうを剥いてくれたり、とにかく何でもしてくれる。痛い場所をヨシヨシとさすってくれたり、涙を拭いてくれるのは彼。でも母が外出をして、二人きりになると私たちは不安定になる。お互い、寂しくて仕方がないのだろう。だいたい私が泣いてしまう。彼の要望に応えられないのだ。こんな時にどうしろと言うのだと思ってしまった。これが正直な気持ち。ごめんなさい。どうしたらよいのか分からず、頭がパニックになってしまった。私は彼に嫌われたくない。こんな姿だし、余計。持ちかけた自信が、手からハラリと落っこちた。

 

意外と病状が悪く、私はとても後悔している。何しろ母に申し訳ない。とても悔しそうな母の顔を私は、ただ黙って見ることしか出来なかった。自分のことは自分で守るしかないのに。私はとても早い段階で、人に甘え過ぎたのだ。反省をしなければならない。そして、お互い気を付ける必要がある。

 

退院が出来ても、絶対安静と言うことなので大学には戻れない。私は後期に嫌われているなとつくづく感じた。こんなにも、大学に行きたいと思ったことはない。急いで戻らなければ単位が…単位が…。昨日はそれを考えていて夜中の2時から3時まで眠れなかった。不安が大きすぎて、押し潰されないようにしなければ。私の考え方は極端だから、何を言い出すか分からない。自分のことなのに、自分でも分からない。だから私は難しい。母にも彼にも言われていることだ。極端な考え方はやめよう。

 

上手くゆけば、私はもうすぐで退院が出来るのだ。早く前髪を切り揃えたい。毛並みを整えて、彼と約束していた銀座デートを楽しみたいのだ。さて、いつ叶うのかな。ハア、重い溜め息。

 

 

そうだ。眠れない君へ、素敵な曲をおくります。個人的にこの曲は、とても夜が似合うと思うので。これは映画『LOVE』の挿入歌?で私が良いなと思い、アプリで検索をしました。気に入ってくれたら嬉しいです。

 

https://www.youtube.com/watch?v=9LDIDuGbZSk&feature=share